CMを飛ばさないで
皆さんはCMを見ますか?飛ばしますか?
CMなんてつまらないから飛ばす人がほとんどではないでしょうか?
CMはたった15秒~30秒の動画ですが、編集だけでも1週間(ほぼ毎日徹夜での作業を複数人でとりかかる場合)もかかる案件もあります。
そんな15秒の動画の裏側を知るとCMも興味をもってみる事ができるかもしれません!
CMの話を詳しくする前に動画とは何か?をまず・・・動画は静止画の連続、パラパラ漫画みたいなものです。
日本では1秒間に30枚の静止画が流れています。(海外では24枚のところなどもあります)
つまりCMでは30枚×15秒で450枚の静止画を編集していることになります。
それをふまえてCMをいくつか見てみましょう!
まずは車のCMです。
CMを作成する時は発売前に撮影するかと思います・・・つまり発売発表前に公道を走ってしまうと新車の情報が漏洩してしまったりと問題が起きます。
ではCMで走っている車は・・・そう!車はCGでできています!
一見CGと見分けがつかないような綺麗な動きをしています。
これはマーカーをつけた似た車を実際に背景と一緒に撮影し、その上にCGの映像をのっけているからです。
あれ?背景は公道ですが他の車が見当たりません。道路封鎖して撮影している?そう思われる方もいるかもしれませんが違います・・・
他の車は編集で消したりしています。
たとえば10秒間公道を走っている場面があれば、300枚分を他の車が走っていないようにきれいに消す作業をする事になります・・・
続いて食品系などのCMなどおいしそうな色あいに見えますね
すべて一つ一つ選択範囲を作成し選択した範囲の色味を調整する作業がかかせません。
(選択範囲の作成の仕方が大変なのですが、説明しづらいので割愛します)
これも選択範囲を作成する作業が10秒×30枚だとして300枚ですが、これがネタの数だけ選択範囲を作成しなくてはいけませんね。
つまり300枚×6ネタであれば1800枚分の選択範囲を作成する必要があります。
このようにCMにはCGの合成、映っているものを無いように消したり、さまざまな色を部分的に調整したりと大変な作業が15秒間に詰まっています。
あっこれ合成だとか、これもしかして消されてる?見てみるとCMも面白く見ることができるかもしれません。
最後に個人的に一番面白いCMをご紹介して終わろうと思います。